

現在、さまざまな病気に対する抗体医薬品の開発が進められています。
がん以外にもウイルスや細菌による感染症に対する抗体医薬品、アレルギーの原因のIgEに結合して症状をやわらげる抗体医薬品などの開発が行われています。喘息、関節リウマチ、クローン病などに対する抗体医薬品の開発も進められています。
ほかにも、抗体医薬品の効果を上げる研究も盛んに行われています。
細胞を殺す効果が高い放射性同位元素を抗体に結合させて、がん細胞を標的とする抗体医薬品が研究されています。また、抗体に抗がん剤などの薬物を結合させ、がん細胞の中に入り込みやすい医薬品を作る研究も行われています。
モノクローナル抗体はがん細胞などにある1つの目印に結合してやっつけます。一方、ポリクローナル抗体を医薬品として応用する研究も行われています。
ポリクローナル抗体は、がん細胞の多くの種類の目印に結合することによって、より高 い効果が期待でき、投与量を減らすことができるのではないかと考えられています。
研究中の抗体医薬品

アニメーションに登場したキャラクター

抗体医薬品
細菌
ウィルス
IgE
放射性同位元素
I放射性同位元素を結合させた抗体医薬品
抗がん剤
抗がん剤を結合させた抗体医薬品
がん細胞
モノクローナル抗体
ポリクローナル抗体
用語解説
- IgE(あいじーいー)
- 肥満細胞に結合してアレルギー反応を引き起こす免疫グロブリンです。
- 関節リウマチ(かんせつりうまち)
- 原因不明の自己免疫疾患で、身体の関節に炎症を起こし、朝のこわばり、関節の痛み、関節の変形などが見られます。特に女性に多い病気です。
- クローン病(くろーんびょう)
- 原因不明の自己免疫疾患で、主に10代後半から20代にかけて多く発症します。多くは回腸や大腸に潰瘍を伴う炎症性病変が見られ、腹痛、下痢、発熱、体重減少などの症状が見られます。
- 放射性同位元素(ほうしゃせいどういげんそ)
- 同じ原子番号(陽子の数)を持つ原子の間で、原子量(陽子と中性子を合わせた数)が異なる原子を同位元素といいます。これらは化学的には同じ性質を示しますが、原子核としては異なったものです。同位元素のうち放射能を有するものが放射性同位元素です。
- ポリクローナル抗体(ぽりくろーなるこうたい)
- モノクローナル抗体ががん細胞などの表面の1種類の目印だけに結合するのに対して、ポリクローナル抗体は、がん細胞などの表面にある多くの目印に結合することができる抗体のことです。
